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renovation W

​Wのリノベーション

​リノベーション

奥行きをほどく住まい

雑貨や日用品に愛着を持たれる住まい手の暮らしに寄り添いながら、住まいそのものも“好きなもの”に囲まれた空間となるよう、細やかに調整を重ねたリノベーションです。

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平成8年に建てられた、ハウスメーカーによる軽量鉄骨造3階建ての住宅のリノベーションです。

既存は、間口2間(約3.6m)という限られた幅の中に、各階が独立した部屋のように積み重なった、重層長屋のような構成の建物でした。

それぞれの空間が機能として成り立っていながらも、上下のつながりが弱く、ひとつ同じ屋根の住まいとしての一体感が感じにくい構成となっていました。そこでこの住まいには「建物の全体感と奥行き」を感じられることを主旨としました。

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キッチンは「調理の場」という役割だけにとどまらないように、部屋を遮らない家具として空間に溶け込むようデザインしました。

胸の高さまでの程よいボリュームが、「あっち」と「こっち」をつくり、ゆるやかに仕切りながらも、全体の奥行きを支えています。

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1階の玄関土間を大きく土間として広げ、これまで壁の中に隠れていたスチールの筋交いを露出させ、構造体としての力強さとともに、奥庭からの光を室内へと導く役割も担っています。

玄関から奥庭までの視線の抜けは、町家のような奥行きと広がりを感じさせる、外と内がにじみ合うようなオープンスペースとなりました。

 

また、各層を分断していた階段周りの壁を取り払い、2階のLDKと1階の土間空間がゆるやかにつながる構成にしました。

空間の広さとは、単なる面積ではなく、身体が通ってきた動線や視線の連なりの中で感じ取るものと考えます。

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​Wのリノベーション

​1階

W plan1

​2階

W plan2
W plan3

​3階

W plan1
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室内マテリアル

Wのリノベーション

所在地 : 愛知県名古屋市天白区

用途地域 : 近隣商業地域

階数 : 3階

構造 : 鉄骨造

敷地面積 : 77.03㎡

建築面積 : 36.01㎡

延床面積 : 107.28㎡

性能面 : 特に無し

設計期間 : 2016年11月~2017年2月

工事期間 : 2017年3月~2017年7月

施工会社 : ㈱尚立住建

植栽 : DIY

撮影者 : 野崎亮一

Equipment

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