
nishiyamacho home / atelier
西山町の住居アトリエ
住宅
つくる暮らしに寄りそう、住まいとアトリエ
住居、アトリエ、倉庫
――それぞれの建物のあいだには余白が生まれ、そこが駐車場になったり、自転車をとめる場所になったり、お庭になったり、ときにはイベントスペースのように人が集う公園のような場所となります。


金属と木工のものづくりをするご夫婦のための、住まいとアトリエの計画です。
敷地は二つの道路に接しており、それぞれ行き来のできる特徴的な形をしていました。この敷地全体をひとつの「場」として活かして、「住むこととつくること」が無理なく並ぶように、建物を3つに分けて配置しています。
どこか公園のようでもあるこの外の空間は、家族はもちろん、ふらりと気軽に訪れてしまいそうになるような、やわらかく開かれた雰囲気を持っています。
建物だけで完結せず、敷地全体、さらには周囲のまちとの境界までを考えた設計とすることで、暮らしと創作が自然に寄り添うような場所を目指しました。


平屋に比べて2階建ては、限られた敷地でも空間を効率よく使えるというメリットがあります。
ただし、上下の移動や距離感は、横のつながりに比べてやや隔たりを感じやすいものです。そこで今回は、2階建てとしながらも「ひとつ屋根の下で暮らす」感覚を大切にした、こぢんまりとした小屋のような住まいを計画しました。





1階と2階それぞれの床の高さや天井の高さを低めに設定し、全体をコンパクトにまとめています。
中でも2階のリビングは、身長から逆算して必要最小限の高さに抑え、手を伸ばせば隣の人に物が渡せるほどの近さを感じられる空間としました。そこからさらにスロープでゆるやかに床の高さを上げていき、奥にある個室や収納へと展開していきます。
このように、空間に緩やかな変化をつけることで、圧迫感を避けながらも居場所の違いを生み出しています。







西山町の住居アトリエ
1階

2階


外部マテリアル
西山町の住居アトリエ
所在地 : 静岡県浜松市西区
用途地域 : 市街化調整区域
階数 : 2階、平屋
構造 : 木造在来工法
敷地面積 : 272.44㎡
建築面積 : 51.35㎡
延床面積 : 59.01㎡、17.81㎡
性能面 : 耐震等級3相当
設計期間 : 2021年7月~2022年1月
工事期間 : 2022年2月~2022年10月
施工会社 : hikari kenchiku
植栽 : 栄松苑/江間 一博
撮影者 : @tsuyokipon
Detail




















Material

室内マテリアル