
renovation N
Nのリノベーション
リノベーション
小さく住まう、ゆたかな暮らし
昭和の住まいに、いまの気配を重ねる
これくらいが、ちょうどいい
広さよりも、家族との距離や、自分たちに合った暮らし方を大切に。
そんな前提から、この住まいのかたちを考えました。

昭和40年代に建てられた鉄筋コンクリート造の住まいを、家族3人のためにリノベーションしました。



3階のワンフロアのみで暮らしが完結する、小さな住まい。ひとつながりの空間の中で、家族の気配をいつも感じながら過ごすような、ミニマムな生活のかたちです。
住まい全体は造作家具のような構成でつくられ、空間が不自然に区切られることなく、ゆるやかにつながっていきます。



既存のコンクリート開口部を活かすため、壁で仕切るような個室は設けず、水回りスペースだけを中心に独立したボリュームとして配置しました。

建築当時のラワン材の建具や照明を保存・再利用し、当時の住まいの流れを今につなぎました。
チーク材やチェリー材など、昭和の洋風化が進んだ時代を象徴する銘木の色合いを再現し、新しい素材と古い素材を曖昧にすることで、時代を超えた一体感のある空間を目指しました。
また、洗面やキッチンなど、通路を兼ねた計画とし、限られた面積を有効に使う工夫をしています。

このサイズ感だからこそ、掃除や手入れもラクで、収納量にも自然と限りが生まれます。でも、それは生活に工夫が宿る余地でもあります。
Nのリノベーション

3F

室内マテリアル
Nのリノベーション
所在地 : 愛知県春日井市
用途地域 : 近隣商業地域
階数 : 3階
構造 : 鉄筋コンクリート造
敷地面積 : 173.88㎡
建築面積 : 122.17㎡
延床面積 : 309.62㎡
性能面 : 断熱性能向上
設計期間 : 2015年2月~2015年4月
工事期間 : 2015年5月~2015年9月
施工会社 : のざき設計複合体
植栽 : なし
撮影者 : 西岡 毅/野崎 亮一
Detail



















